オートバイの安全なコーナーリングは基本に忠実に

30数年前の週末、中型二輪免許を取ったばかりの僕は、初代ホンダVT250Fで日帰りソロ(単独)ツーリングに出かけました。
休日の早朝はいつも渋滞している路がまるで別世界のようにスカスカです。自動車では味わえない爽快な気分です。

2時間ほど走って峠越えの山道にさしかかります。空気がひんやりして樹木の香りが心地よいです。その静かなワインディングロードをレーサーの様な姿のローリング族が爆音と共に僕の後方から近づいてきます。Gパンに革ジャン姿の僕はそれらをやり過ごしてマイペースでコーナーをクリアして行きます。とは言えこのVTであまりトロトロ走っているのもみっともないし邪魔者扱いされるとかえって危険なので安全に、また初心者なりに素早くコーナーリングする方法を学びました。それは友人に教えてもらったり、本を読んだりし実際に近所の曲がり道を利用して練習をしました。

それなりのスピードでコーナーを走れる様にはなりました。まず忘れてはならない基本の第1は「ニーグリップ」です。教習所で習ったと思いますが、実際に公道を走ると忘れがちです。本物のレーサーやレーサー気取りの人が脚をひろげ膝が路面に接触しそうなくらいオートバイを倒してコーナーリングする、いわゆる「ハングオン」スタイルは、上級者のすることで、初級者は両膝でオートバイのタンクをぎゅっと締めると自分の体がオートバイと一体になった様に感じ操作性が格段に上がります。すると肩や腕の無駄な力が抜けて動きがスムーズになります。初心者ライダーのコーナーリングにありがちな、ハンドルにしがみついている感じがなくなります。

それと「スローイン、ファストアウト」の鉄則を守る事が大切です。簡単に言うとコーナーに「ゆっくり入って素早く出る」の意味です。オーバースピードでコーナーに突入すれば曲がりきれず転倒するか、バランスを崩して体勢を立て直す為にロスが出ます。結果的にコーナーから素早く出る事が出来ないのです。

つまりなるべく早くスロットルを開けて加速するためにコーナーに入る前に十分減速し、シフトダウンしておく事が大切です。くれぐれもコーナーリングに無理は禁物です。自制心を強く持ちましょう。

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